5月人形の由来や購入のポイントを紹介しています。どんなものを選べばいいのか迷っていましたら参考にしてくださいね。
5月人形の由来
5月人形は端午の節句の飾りつけ。中国では厄払いの行事が5月に多く行われ、その中で「端午」つまり最初の「うま」の日に行われた行事が端午の節句です。
「うま」の日では無く5月5日に定着したのは「午」と「五」の語呂があったからのようです。古くは子供とは特に関係ない行事でした。
後の武家社会で、この厄払い行事に用いられてた菖蒲(ショウブ)が尚武とかけて武を尊ぶとして大切な行事となります。このころの行事としては門前(今の玄関先)に幟(のぼり)や鎧兜や薙刀などの武具を飾って厄除けとしていました。
これとは別に武家で男児が誕生すると門前に幟をたてて周囲に男児誕生を知らせる風習がりました。
これらの行事・風習が庶民に広まる際に端午の節句と子供のお祝いが合わさっていきます。
庶民は幟旗を立てることが許されなかったため「鯉のぼり」となり、本物の鎧兜を飾る代わりに紙の兜や武者の人形を飾るようになります。
このような変化を受けて、端午の節句は男の子の厄除けと健康祈願のお祝いとして定着してきました。
5月人形の購入ポイント
■5月人形の種類
端午の節句は単なるお祭りでは無く大切な厄除け行事ですので飾りものは厄を祓ってくれるような思いのこもったものを選びましょう。
兜・鎧 「身を守る」象徴として、最もシンプルで本来的な組み合わせです。薙刀などの武具をセットにして「厄祓い」の意味合いを強めたものもあります。
武者人形 睨みを利かせて「厄除け」とする意味と「強い男児へ成長してほしい」との思いを象徴しています。
子供武者 子供が親しみやすいように武者人形が変化したもので、「優しい男児へ成長してほしい」との思いが込められています。
昨今は子供武者の人形が「おしゃれ!」と人気がありますが、誰が買うかによっても選択が変わります。祖父母からのプレゼントとなると鎧兜を購入されることも多いですね。
■5月人形のいつから飾るのか
例年は販売は3月に雛人形の販売が終わったころから始まります。昨今では前倒し購入を希望する人が多く、高島屋や三越などの百貨店でも早めに展示販売をするようになりました。
飾り付けは「いつから」の決まりはありませんが、ももの節句(雛祭り)が終わった後に行うのが一般的です。4月中には飾り付けが終わるようにしたいですね。
雛飾りとは異なり、「いつ仕舞う」の決まりもありませんから、1年中出しっぱなしでも問題ありません。個人的には季節感を出したり、子供の関心を持続するには期間限定とすることをお勧めします。
■5月人形はどこで買う
全国的には百貨店で購入される方が多いですが、「久月」などの人形専門店も人気があります。最近ではネットショップで購入される方も多いようですが、品質には十分ご注意ください。
ネットショップでは価格も手頃で、伝統にとらわれないデザインなど種類も豊富で魅力的ですが、品質についてトラブルも多いのが実情です。数年で買い換えるつもりなら、冒険もできますが、一生モノと考えるなら安心できるショップ選びが欠かせません。
専門店や百貨店などの実在店舗で実物を見て購入することをおすすめしますが、ネットを利用するなら、実績のあるショップを選ぶようにしてくださいね。
■購入前の注意点
何より、置ける大きさを選んでください。見落としがちなのは収納スペース。
年中出しっぱなりでも良いのですが、節句後に仕舞う場合は保管場所についても事前に調べてから購入を検討くださいね。