子供への声かけで言ってはいけないキーワードが紹介されていました。
「勉強しなさい」
どうせ言っても聞きません。勉強は子供自身がやるものですが、小学校4年生までは「勉強しなさい」ではなく、「一緒に勉強しよう」との声掛けで学習習慣を身につける環境づくりが必要です。
別に同じ問題を解く必要はないのです。親は本を読んだり、仕事をするとかでも良いのです。「子供が親も同じことをしている」「一緒にやっている」という感覚を持てることが重要。
ですので、
子供は勉強机に座るのではなく、親と同じテーブルの席で勉強するのが良いですね。親は仕事をすると言っても、キッチンで家事をしていては、子供は「一緒にやっている」という感覚を持ちにくいので家計簿をつけるなど、より一体感を持てる仕事が適しています。
小学校4年生というのは目安であって、中学生になっても学習習慣が身についていいないようなら、身につくまでは環境作りを続ける必要があります。
「ダメ!」
映画「ネゴシエーター」でもありましたね。否定してはイケない。
「ダメ」という言葉は親が想像する以上に子供は否定感を抱いてしまいます。誰でも他者に認めてもらいたい。そういう承認欲求というものがあります。子供にとって最も認めて欲しいのは、何と言っても両親です。その親から「ダメ」と言われては居場所を失ってしまいます。
「ダメ」という言葉は親の子供への欲求が満足されていないから。未熟な子供に過剰な要求をしていませんか。
まずは、できていることを「褒める」ことから。そして、子供の言葉を最後までよく聞いて、その感情や考えをまずは「認める」。子供は何を考えたり、感じたりしてもイイのです。別に否定することは何もありません。よく聞いた後で親の考えや感じ方を話して「どう思う」と尋ねることを繰り返せば、自然とお互いが共感できる関係を築けるでしょう。
行動に対する「ダメ」も同じ。よほど危険な行動で無い限り、頭ごなしの「ダメ」出しは避けたいものです。子供を責めたところで、何も改善されません。大切なのは起きた出来事ややってしまったことの正しい認識と「どうすればいい」と考えることです。
責めているだけだと、子供は自尊心を奪われ、親やこの世界への不信感を募らせます。失敗すると、反省や後悔することが目的となり、自分を傷つける自傷や、反省した素振りでその場を切り抜けるような考え持ったり、失敗したことそのものの記憶を飛ばしたりするようになります。
子供が失敗した時は、起きてしまったことへの対処と、今後繰り返さないための対策へと気持ちを切り替える習慣を身につけさせるチャンスと捉えましょう。
「失敗しないでね」
「ダメ」でも書きましたが、失敗は成長するチャンス。親が保護しているうちは、どんどん失敗して欲しい。そこから多くを学び、失敗をチャンスに変える力が身について行くのです。
ですから、
子供が失敗しないように親がお膳立てしすぎるのも良くありません。そして、「失敗しないでね」とプレッシャーをかけるのも子供の挑戦意欲を削いでしまいます。
「失敗が怖いからやらない。」
それは同じ失敗を繰り返すことよりも悲しい選択だと思います。
同じ失敗に見えても、実は原因は同じではありません。同じように見える失敗でも、その後に少しずつ「どうすればいいか」を考えることを繰り返すことで、失敗の原因が少しずつ取り除かれて、いずれ同じ失敗をしなくなるでしょう。それは、1日2日という時間ではなく、1ヶ月とか1年とかかもしれません。ですが、決して5年とか10年とか、そんなに長い月日では無いでしょう。
もし、それほど長く同じような失敗が繰り返されるとしたら、そもそも失敗した後の「どうしたらいいか」への気持ちの切り替え習慣が身についていないのだと思います。
子供への声かけで言ってもいいキーワード
・勉強しなさい
・ダメ
・失敗しないでね
どれもOK!!!
これまでの記述と矛盾していますが、親だって人間です。子供への声かけに適していないと知っていても言いたいときはあります。
できるだけ、言わないようにする。けど、言ってしまうのも仕方がない。そんな余裕があってイイと思います。
これらのキーワードを子供に投げかけた後、ふと
「言ってしまった・・・」
と反省したら、自分自身に問いかけます。
「どうしたらいい」
失敗は成長のチャンスです。親もまだまだ成長過程。子供には、たくさん教えられますよね。